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【2024最新版】AIでの戯曲・舞台台本の書き方【Chatgpt4o・Claude3】

wkwChatgpt4oやClaude3などの生成AIは大量のテキストデータから学習されており、最新AIに至っては人間に近い文章を生成することが可能です。そんなAIを扱うためにはプロンプト(命令文)が必要です。プロンプトの扱い方ひとつで、出力結果が優れたものになるかが決まります。

目次

AIプロンプトの書き方

AIプロンプトは明確に書いてください。

例えば「~みたいな」という指示は具体性に欠けるため、AIにとって解釈が曖昧になる可能性が高いです。例えば、「アニメみたいなキャラクターを描いてください」という指示では、アニメには多様なスタイルやキャラクターが存在するため、AIがどのようなスタイルを選ぶか分かりません。その結果、依頼者の期待とは異なる結果が生じることが多いです。

具体的な指示を出すことが重要です。例えば、「キャラクターを生成してください。大きな目と可愛い表情を持ち、背景には緑豊かな森が広がっている」というように、詳細な要素を含めることで、AIはより正確に意図を理解し、期待に応じた結果を提供することができます。具体性を持たせることで、AIの能力を最大限に活用できるようになります。

今回の戯曲を生成AIで作ってみる検証は「深津式プロンプト・システム」を戯曲特化型にして使います。このプロンプトシステムはnoteのCXOである深津貴之さんによって考案されたものです。

明確に決まっていないので求めている画像が出てこないです。

プロンプト

アニメみたいなキャラクターを生成してください

プロンプト

キャラクターを生成してください。大きな目と可愛い表情を持ち、背景には緑豊かな森が広がっている。

深津式プロンプト・システムとは?

#命令書:
あなたは{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{text}
・{text}

#入力文:
{text}#出力文:

上記は「深津式プロンプト・システム」のテンプレートです。このテンプレートは生成AIに対する指示を明確にするものです。今回はこのテンプレートを戯曲や台本用に書き直して見ましょう。

戯曲・台本用のプロンプトテンプレート

#命令書:

あなたは【プロの戯曲の脚本家】です。以下の制約条件とシナリオをもとに、劇的なシーンを構築し、感動的な台詞を含む戯曲を完成させてください。入力シナリオについてはその先もあなたが考えて、途中で戯曲終わらせようとしないことを徹底してください。

#制約条件:

-文字数の下限:15000

文字数の上限:20000

-出力する前に、何文字になったかをカウントしてください。

-必ず最後に文字数のカウントしたものを一緒に出力すること

-タスクを終了する際文字数が下限を下回っている場合: 言い換えたり、適切なシーンを追加したりして、文字数の下限以上は達成すること

感情的な対話、緊張感ある場面展開、そして意外な展開にしてください。

対話においては少し間接的な表現やメタファーを用いることで、登場人物たちの教養や感情の複雑さが際立つようにしてください。

出力結果は分割して出力してください。

分割する際無理やり物語を終わらせないこと。

シーンが切り替わる時は幕を閉めずに、舞台演出効果や効果音などを使ってシーンを切りかえてください。

必ず起承転結をつけて完成させること。

**#入力シナリオ:**

– 舞台は20世紀初頭のパリ。

– 登場人物は3人:若い画家、その恋人、そして老いた詩人。

パリの古いアトリエで、若い画家が新しい絵の発表を控え、恋人と将来について激しく議論しています。その場に老いた詩人が突然訪れ、彼らに人生と芸術についての洞察を語ります。

**#出力文:**

名付けるなら舞台お兄さんプロンプトでしょうか。文章ひとつで生成AIが出力する物語がコロコロ変わるのでプロンプトを作るのに苦労しました。

黄色いマーカーを塗ったところは各自で変更してもらいたいのですが、その他は必ず入れてください。この記事を書くためにChatgpt4oやClaude3 opusで何十回も戯曲制作をしていました。その際に気をつけなければならないことがあるのでまとめます。

①生成AIは文字数を指定しないと短くて面白くない戯曲を書いてくる

⇒特にChatgpt4oに見られた欠点ですが、文字数を指定しないと起承転結が出来ていないのに幕を閉めようとしたり、ト書や場面転換について書くことが少ないです。生成AIは効果的な舞台演出方法などが学習されていないので早々に幕を閉めようとしがちです。文字数については指定してあげることが大事です。

②「対話においては少し間接的な表現やメタファーを用いることで、登場人物たちの教養や感情の複雑さが際立つようにしてください。」この文章大事です。

⇒この文章無しで生成してみたのですが、直接的に文章を書いてきたり、キャラクター達について深堀せずにただ物語が進んでいくという面白くない文章になるのでこの文章は入れてください。

③プロットは書くこと。

⇒入力シナリオに書く部分のプロットの全てを生成AIに作ってもらうことも可能です。後ほどプロットの生成AI出力方法もお伝えしますが、ここは自分のお好みプロットを書いた方がいいです。プロットをしっかり書いてあげないと文字数指定をしていても早々に文章を終わらせようとしてくるので書きましょう。

プロットも生成Aiに作ってもらおう

今から言う物語を文字数の下限が1万5000文字、上限が2万文字の戯曲を生成するAI用のプロンプトを作ってください。舞台は、近未来のパリをテーマにお願いします

こんな感じで文字数を設定して作りたいテーマを指定してあげると作ることが出来ます。出てきた出力結果を先程のプロンプトの入力シナリオの部分に入れてください。そうすることでプロンプトが完成します。

生成AIの可能性

本記事では、ChatGPTとClaude3 opusを用いて戯曲創作を試みた個人的な経験に基づき、現時点でのAIの活用可能性と限界について考察する。

ChatGPTは、短文の生成においては優れた性能を示す。しかし、3000文字を超えるような長文の生成では、プロンプトの指示に沿わない傾向が見られた。Claude3 opusは、長文の生成においても安定した性能を示す。プロンプトの指示に忠実に従い、戯曲創作に必要な要素を適切に組み込むことができる。

AIは、戯曲創作におけるインスピレーションの源泉として活用できる。登場人物の設定や物語の展開案など、創作の初期段階で有用なアイデアを提供してくれる。 AIは、戯曲創作の補助ツールとして効果的に活用できる。登場人物の心情描写や場面転換の提案など、創作過程の一部をAIに任せることで、作家の負担を軽減し、創作の効率化を図ることができる。

戯曲創作におけるAIの限界は、人間の持つ豊かな感性や経験に基づく創造性を完全に再現することはできない。AIが生成する内容は、あくまでも既存のデータに基づくものであり、真に独創的な作品を生み出すことは困難である。またAIが生成する戯曲は、物語の一貫性や登場人物の行動の説得力に欠ける場合がある。プロンプトの指示に沿った内容は生成できるものの、作品全体を通した整合性や深みのある表現は、人間の手によるものに及ばない。

結論としてはChatGPTとClaude3 opusを用いた戯曲創作の試みから、現時点でのAIの活用可能性と限界が明らかになった。AIは、インスピレーションの源泉や創作過程の補助ツールとして有用であるが、人間の感性や創造性を完全に代替することはできない。したがって、AIは戯曲創作において、あくまでも人間の創作活動を支援する役割として活用するのが適切であると考える。 今後、AIの技術が更に発展することで、戯曲創作におけるAIの活用可能性は拡大していくことが期待される。しかし、人間の感性や経験に基づく創造性は、AIでは容易に再現できるものではない。戯曲創作において、人間の想像力と感性を大切にしつつ、AIの長所を活かしていくことが重要である。

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