舞台で滑舌が良くないと本当に感動も薄れますし、そもそも聞こえません。数百席あるホールでマイク無しで演劇をする場合滑舌が良くないと比喩無しで何を言ってるか反響のせいで聞こえません。滑舌を良くしたいと思うあなたへ舞台お兄さんも実践していた方法を教え致します。
1.割り箸を使う
- 割り箸を1膳用意する
- 割り箸を前歯ではなく奥歯で挟む
- 早口言葉を言う
ら行 | 瑠璃売りが瑠璃売りにきて瑠璃売り残し売り売り帰る瑠璃売りの声 瓜売りが、瓜売りに来て、瓜売りのこし、売り売り帰る瓜売りの声 |
さ行 | 新設診察室視察、瀕死の死者、生産者の申請書審査 ぼんまめ・盆米・盆ごぼう・摘蓼・つみ豆、つみ山椒、書写山の社僧正、 粉米のなまがみ、粉米のなまがみ、こん粉米の小生がみ、繻子、ひじゅす、繻子、繻珍 |
割り箸を前歯で挟むと下の動く範囲が大きいので奥歯にしてください。そしてその状態で早口言葉を言ってみましょう。大体の人がさ行とら行を不得意としているのでその辺りを攻めた上記の早口言葉を5回連続で言えるのを目標にしてください。それを完了したら割り箸を離してその早口言葉を言ってみてください。割り箸を付けていた時より言いやすいはずです。
2.毎日の稽古に外郎売を取り入れる
拙者親方と申すは、お立合の中に御存知のお方もござりませうが、 お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、 欄干橋。虎屋藤衛門只今は剃髪致して、円斎と名乗りまする。
元朝より大晦日までお手に入れまするこの薬は、昔ちんの国の唐人外郎といふ人、わが朝へ来り、帝へ参内の折から、この薬を深く篭めおき、 用ゆる時は一粒づつ、冠の隙間より取り出す。 依ってその名を帝より、とうちんかうと賜はる、 即ち文字には、「頂き、透く、香ひ」と書いて、「とうちんこう」と申す。………
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滑舌の稽古は毎日何をしていますか?私が行っていたのは外郎売です。声優の滑舌練習にも使われていると言うぐらい定番の中の定番と言えるでしょう。上記の文章は外郎売の1部です。もしこれが言うのが簡単と言うなら全文を言えるように頑張ってください。上の文章は外郎売の最初の方で簡単な方です。後半部分はもっと難しくなるので試してください。
3.口を大きく開ける
「口を大きく開けることは滑舌の改善につながる」というのは、一般的な認識です。口を大きく開けることで、舌や口腔内の筋肉がより自由に動くことができます。これにより、言葉がより明瞭に発音され、滑舌が改善される効果が期待されます。言語表現において、口を大きく開けることは、話す能力や聞き取りやすさに直接影響を与える重要な要素です。
4.適切な口の形にする
特別何かしてないと口の動きを意識して喋ることはありません。ですが滑舌よく喋るには口の形を意識する必要があります。有名劇団でも母音練習法などをやるのは通常の人間はしっかり母音を言えてないからです。ぼそぼそといっても日常生活で聞こえてしまうからしっかりとした口が育たない。稽古をして育てましょう。
まとめ
滑舌を良くするには普段使っていない口の筋肉を刺激しなければならない。最初はこれでもか!というほど強調して滑舌の練習をしてください。そうすることによって徐々に徐々に滑舌が改善していきます。(滑舌の改善はすぐには行きません。長いスパンを考えて稽古をしてください。)